西上州(群馬) 小倉山(1244.3m)、ヤツウチグラ(1490m)、諏訪山(1549.6m) 2019年12月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:24 楢原登山口−−7:28 小倉山−−8:07 浜平鉱泉分岐−−9:15 ヤツウチグラ−−9:39 諏訪山 10:00−−10:21 ヤツウチグラ 10:23−−11:13 浜平鉱泉分岐−−12:09 楢原登山口

場所群馬県多野郡上野村
年月日2019年12月21日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道終点及び林道路側に駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無主にヤツウチグラ周辺に岩場あり。転落注意
山頂の展望小倉山:無し
ヤツウチグラ:大展望
諏訪山:無し
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コメント早朝に楢原登山口より諏訪山を往復。登山口までの林道は今年の台風で土砂流があり荒れているが通行可能。登山道は落ち葉に埋もれて分かりにくいが余分なピークを巻いている箇所が多い。西上州らしく岩場もあり梯子やフィックススロープあり。ヤツウチグラ(三笠山)が岩峰で大展望を楽しめる




登山口の普寛堂(お堂) 登山口の案内標識
沢は滝があり登山道は左岸を高巻き 登山道屈曲箇所には目印あり。ジグザグに登る
標高950m付近の建物。お堂? 標高1000m付近の建物。これもお堂?
標高1100mで尾根に乗る 樹林の向こう側のピークが小倉山
標高1160m付近で登山道は左へトラバース。私は山頂へ 尾根上に道は無いが藪も皆無。快適に歩ける
小倉山山頂 小倉山から見た諏訪山方面
相変わらず尾根上は歩きやすい 1200m鞍部手前で岩あり(下から見ている)。西を迂回
1200m鞍部。登山道は右へトラバース 熊避けの鐘。各所に配置されている
古い標識も各所にあり。1mの分解能で諏訪山までの距離あり 1275m峰南側の1230m鞍部のお堂
お堂から登山道は西側へ下る 梯子も登場
尾根上には岩の大ギャップあり。迂回するわけだ 1260m峰(湯の沢の頭)手前の1240m肩が浜平鉱泉分岐
1240m肩に湯の沢の頭の山頂標識が立っていた 気温は-2℃。でも温かく感じる。この時期としては高温
1365m峰南西側の1330m鞍部の崩壊しかけの小屋 標高1400m付近から見たヤツウチグラ
標高1420m付近で二連の梯子登場 ヤツウチグラにガスがかかる
ヤツウチグラ北側の大岩壁基部を西へ迂回 短い梯子
ヤツウチグラ山頂直下 ヤツウチグラ山頂。お堂だろうか?
小倉山方面を見ているがガスの中 諏訪山方面の下り始めが岩場。ロープ無しで下った
奥秩父が近いだけあって石楠花登場 諏訪山山頂。三角点から南を見ている
三角点南側の広場に山頂標識あり 諏訪山から見たヤツウチグラ
ヤツウチグラ直下の岩場を登る。この上で2人とハイカーとすれ違った ヤツウチグラ山頂再び
ヤツウチグラ山頂から見た西〜北の展望
ヤツウチグラ山頂から見た北八ヶ岳。南八ヶ岳は隠れて見えない ヤツウチグラ山頂から見た浅間山。ほとんど白さが無い
ヤツウチグラ山頂から見た白馬岳〜乗鞍岳 往路は気付かなかったが熊棚多数あり
標高910m付近。唯一沢の中を歩く 沢は険しい地形が多い
登山口到着 普寛堂(お堂)


・西上州上野村の山々は長野県境とその近くの山は登っているが、それ以外はほとんど登っていない。標高を考えれば秋から冬が楽しめるシーズン。先週まで通った岐阜東部は長野に近い場所はほぼ終わり、これからは往復の距離も時間も長くなるため近場で探したら群馬南部が思い当たった。長野から近いし冬でも雪が少なく最適だ。

・諏訪山は埼玉県境に近い場所に位置する。登山道があり普通に登れる山。標高は1500mを越えて私にとっては冬に登る山としては高い部類。それでも関東ならば雪の心配はほぼ無い。今年は関東でも暖冬でまだ山で雪は積もっていないだろう。ただし、今年の台風19号で上野村の道路は大きな被害を受け、林道どころか主要県道も通行止めのままの場所もある。一般登山道ではなく上野ダム右岸の林道を使って最短距離で登ろうとしたが、念のためネットで調べたら案の定通行止めとのことで登山道を歩くことにした。

・諏訪山の登山口は北側の楢原集落から橋ノ沢沿いを上がる林道終点と、浜平鉱泉の2つがある。標高的には楢原コースが断然お得なのでそちらの一択だが、問題は林道が通行可能かどうか。沢沿いなので台風の被害を受けやすい場所である。念のためネットで最近の記録を調べたら先週に楢原から歩いた記録を発見。この人は公共交通機関を使っていたので林道を歩いて上がったが、林道についての記述はほとんどなく、おそらく普通に歩けたのだろうと判断。もしダメなら浜平鉱泉へ向かうことにした。

・久しぶりに長野から東へ向かう。長野から上野村へは十石峠経由で入るのが最短だが、事前の調査でその国道299号線も台風被害で通行止めと分かっていたので国道254号線で内山トンネルから下仁田に入り、10年前に開通した湯の沢トンネルで上野村へ。これは非常に便利だ。国道299号線に出て東へ向かい橋ノ沢沿いの林道へ。木質ベレット製造工場を過ぎると人家は無くなるが舗装は続く。しかし予想通り台風被害は出たようで、支流から大量の土砂が押し出したのを道の両側にどかしたが、あまりにも大量だったようでアスファルトの路面が砂利で覆われたままで未舗装区間と勘違いする場所も。それでも車両通行可能なレベルまで復旧してくれたのだからありがたい。

・林道上部は小さな落石が多く運転に注意が必要。林道が大きくカーブして本流を越える場所が登山口で「三笠山普寛堂」の看板が出た立派なお堂があった。ここは平らな場所が無く仮眠に向かないので少し林道を戻ってカーブの駐車余地で寝た。満天の星空だった

・夜中の冷え込みは弱く窓ガラスの水滴が凍ることは無かった。朝飯を食って登山口に向かい、廃林道入口に駐車。地形図では登山口より先にも林道が続くが、実際には廃林道化していた。

・今日は1日がかりになりそうなので長靴ではなく久しぶりに登山靴で歩くことに。何か月ぶりだろう(笑) まだ日の出前でライトが必要な明るさだが今日は登山道を歩けばいいのでライトを点けて出発。最近は新しいデジカメを使用しているが、以前使っていたものとは比較にならないほど感度が高いのはびっくり。ストロボを焚かずにライトの光だけでも十分な明るさと速いシャッタースピードだったし、ピントが合うのに感動。以前のデジカメではこの暗さでは絶対にピントが合わなかったし、シャッター速度は1/3秒程度で手振れ必至だった。

・登山口の大きな看板脇を通って橋ノ沢の左岸沿いを上がっていく。沢の中ではなく高巻きがメインだったが、沢には滝がいくつかあるのでそれを巻くための道。今の時期は落ち葉が大量に積もって道を覆い隠してルート判断しにくいし、足元は滑りやすいので高巻きのトラバースは特に要注意。ジグザグに登る箇所では曲がり角ごとに目印あり。さすが関東ではこの標高では笹は皆無。

・三笠山普寛堂と関連するお堂だろうか、斜面の所々には建物あり。ただし入口らしき方向も板で塞がれていた。まさか雪囲い?? その2つ目のお堂?から沢沿いを離れて小尾根に取り付きジグザグに登って標高1100mで小倉山から北東へ延びる尾根に乗る。

・地形図では登山道は小倉山東斜面を巻いてしまうが私は尾根を直登して山頂へ。巻き道入口も落ち葉に埋もれて分かりにくい状態だった。尾根上に登山道は無いと思うが藪が皆無なので道が無くても問題なし。これが長野北部なら笹や灌木だろうなぁ。

・傾斜が緩むと小倉山山頂。意外にも山頂標識は無く、周囲はこれまで同様にミズナラ、コナラを中心とした背の高い落葉広葉樹に覆われて展望は悪い。でも落葉している今の時期なら尾根の様子が見えるので助かる。夜は満天の星空だったが今は曇りで、これから向かう諏訪山方面は雲の中。もしかしたら霧氷を見られるかな? もう少し先で温度計を確認したら-2℃だった。

・そのまま尾根上を南下。1200m鞍部直前で岩が登場。下りは崖状なので左から迂回して鞍部で登山道に合流。と言ってもこれまでも登山道と変わらなかったが。

・このルートは余分なピークの大部分をトラバースするように登山道が付けられていてアップダウンが少ないのは助かる。ただし落ち葉に埋もれて道が分かりにくく、不慣れな人だとトラバース入口を見落として尾根を直登してしまうかも。

・1275m峰をトラバースした先の1230m鞍部西側直下には「八海山堤頭羅?(?は托の手へんが口へんの漢字)神王堂」の看板がかかったお堂があり、このお堂前から鞍部西側を迂回するように登山道が下っていた。梯子も交えて下ると迂回した区間の尾根上には大きな岩峰のギャップがあり、さすがにこれは岩装備無しで突破は不可能そうだった。

・次の1250m峰もそのまま西から迂回して1240m肩に出ると浜平鉱泉からの登山道と合流。ここには「湯の沢の頭」の標識が立っていたが、ここは明らかにピークではない。おそらくすぐ南側の1260m峰を指すのだろう。そのピークも登山道は西側から巻いてしまう。

・次の1304m峰はてっぺんを僅かに巻く程度で、次の1365m峰は西側を大きく巻いてトタン屋根や壁が抜けて崩壊しかけた小屋が直下にある1330m鞍部へ。ここからヤツウチグラ(三笠山)への本格的な登りが始まる。標高1350mを越えると傾斜が急になりフィックスロープが登場。でも凍っていなければ使う必要はない。標高1400mを越えると岩が目立つようになり、標高1380m付近では2連の梯子が登場して大岩を越える。いつの間にか周囲はガスがかかっていた。1450m峰には祠と石碑あり。

・岩っぽい尾根を進み、ヤツウチグラ北側直下の大岩壁基部を西へ巻いてヤツウチグラ山頂へは北西尾根からこれまた岩っぼいルートを突き上げて山頂へ到着。ヤツウチグラ山頂にはこれまで同様に表側を板で塞がれた小さなお堂あり。岩峰のてっぺんなので樹林が無く大展望だが、今はガスの層上端ギリギリにいるため上は青空だが周囲は霧に覆われて見えない。諏訪山山頂もガスの中。山頂直下には「諏訪山まで723m」の標識が立っていたがそんなに距離があったかなぁ。帰ってから地形図上で道のりを測定したら約580mだった。

・諏訪山へは一旦下るがその途中に岩場あり。ここにはフィックスロープが流してあるが使わずにクリア。岩っぽいのはここが最後で、その先は諏訪山山頂まで穏やかな尾根が続いた。ここまで標高を上げるとシラビソが混じるようになり、奥秩父に近いだけあって石楠花も現れた。もちろん藪としてではなく道端に茂っていた。

・1510m峰の小ピークを越えてなおも登り、傾斜が緩むと諏訪山山頂。山頂一帯は平坦で三角点は北側に寄った場所にあり、その南の広場に山頂標識が立っていた。ヤツウチグラと違って諏訪山山頂は樹林に覆われて展望無し。樹林の隙間から日差しのこぼれる場所で休憩。登山口から3時間ちょっと。最近は小さな山しか登っていなかったのでこんなに休みなしで歩くような大きな山に登っていないなぁ。

・帰りは往路を戻る。ヤツウチグラへの登り返しで2名の男性登山者とすれ違う。北アルプス通いを止めて以降、山の中で登山者に出会ったのは糸魚川の神道山以来2回目。登山道がある山でも人に会うことが珍しいのであった。帰りは霧が晴れてヤツウチグラで大展望を楽しむ。浅間山は山頂部が微かに白いだけでほぼ真っ黒。八ヶ岳は北八ヶ岳のみ見えていたが、こちらもちょっと白いだけ。浅間〜湯の丸、烏帽子岳の左側に真っ白な稜線が僅かに顔を出していた。稜線の一部しか見えなかったので同定に自信が無かったが、小蓮華山から白馬乗鞍岳のように思えた。帰ってからカシミールで確認すると大正解!

・登山口に到着すると、林道を少し下った場所に軽トラが1台。すれ違った登山者の物かは不明。

 

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